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山本屋本店 名古屋名物と言えば えびフリヤー、あんトースト、喫茶店のおまけツマミとモーニングサービス、味噌煮込みうどん、味噌カツ と、このへんがよく話題にのぼる。 しかし、あまり羨望の調子で言われていないのが癪だ。 「えびフリヤーのどこがいかんの? おいしいがね。あんたが嫌いだったら食べんでもいいがね。なんにも頼んどれへんのだで」 「あんトーストだって、バカにしとたに、食べてみる美味しいと言っとるがね」 「喫茶店のツマミだって、ついとった方がええにキマットルがね」 「「喫茶店のモーニングだって、同じ値段でトースト一切れでもついとった方がええでしょう?」 と東京人に言ってやりたい。 JRの新幹線側(西側)出口にエスカという地下街がある。飲食店も多数出店している。 おのぼりさん(大阪人)やおくだりさん(東京人)の出張サラリーマンが山本屋本店の味噌煮込みうどんや矢場とんの味噌カツの前で列を作っている。 並んで食べるほどの物か? 山本屋本店の味噌煮込みうどんはいくら美味いからって言ったて1200円もするんですよ。うどん一杯1200円ですよ。 1200円出せば、なにも並ばなくたって他に美味しいものが食べれるでしょうに。 矢場とんしかり。とんかつに味噌掛けるのって、今どき珍しくないでしょう。東京だって普通にメニューにあるでしょうに。 珍しいところといえば、でかいことぐらいだ。でもそのぶん薄い。 とぼやきつつも、最近人気の名古屋の食い物屋さんを紹介します。もちろん名古屋の人はほとんどの人が知っている(はず)。 なにしろ、おじさんでも知っているのですから。 エスカにも店がありますから機会があればご賞味あれ。 店の名前は「鈴波」。 魚の粕味醂漬けを食べさせてくれる。 値段は1029円。 ご飯、赤だし味噌汁、切干大根と油揚げの煮付け、守口漬けが三切れほど入ったお漬物、柚子の形をした蓋付の器に入った丹波の黒豆5粒、切子のグラスに入った冷梅酒、そして魚の粕味醂付けの焼いたものというセットになっている。 魚は日によって違うが「本日のお魚はサワラでございます」と持ってくることが多い。 いずれの魚でも油がたっぷり乗ったものを使用している。油くどくて、たくさんは食べられないが、ここに付いてくる一切れ程度が適当だ。 お客は女性や老年夫婦が多い。エスカの店は味噌煮込みうどんの山本屋本店の近くにある。 山本屋本店には背広姿のおのぼりさん・おくだりさんが立って並んでいるが、この鈴波は女性や老年夫婦が椅子に掛けて並んでいる。 ですから、ここの店で食事する時はおちょぼ口でご飯もおかずも少しずつ頂いて、「おいしゅうございます」という感じで食べなければいけません。 先日、ここで食事をしていると、出張サラリーマン4人が案内されてきました。4人一緒に座れるテーブルがないので、私の食事している4人テーブルの左側に部長・課長ふうの中年2人、右側の2人テーブルに若い社員2人と別れ座りました。 店側は、私も含め背広姿の異質の客を一箇所に集められてやれやれよかったと思っているにちがいない。 左側の部長・課長組みは、課長さんが書類をカバンから取り出すと 「この件のスケジュールは・・・」 と部長さんに説明を始めた。 (なにも食事の時間まで仕事の話をしなくてもね。) 右側の若い社員の1人は、運ばれてきたセットメニューの粕味醂漬けを一口食べると、大きくクビを縦にふってうなずく。 (有名ラーメン店で30分並んだあと、ラーメンを食べてるんじゃないのだからね。) この若い社員はあっという間にご飯を食べ終わり 「ご飯、おかわり」 (唖然。) 葬式にウエディングドレスで現れたようなと言うか、朝食にすき焼きをつつきあっている人たちというか、場違いな感じですよ、みなさん。 決して高級な店ではないが、店内のお客さんの雰囲気に会わせよう。 鈴波 |
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